おかやま自然栽培
について


おかやま自然栽培

「自然栽培」とは、「自然栽培」の提唱者・
木村秋則さんがお造りになった言葉です。
その意味は「自然な栽培」ではなく、
「自然」と「栽培」=「自然栽培」です。
人は自然に寄り添い積極的に関わりあい、
たくさんの工夫を重ねて
作物を「栽培」していきます。

「自然栽培」に取り組む方々も増加している
現在では、
「自然」と「栽培」についての
さまざまな考え方や取組みがあり、
それぞれに独自性があることと思います。

このたび「おかやま自然栽培」という
ブランドを新たに確立するにあたり、
私たちの志・考え方・取組みを言葉として
あらためて表現いたしました。
こうして具体的に皆さまにお伝えすることで
よりいっそうのご理解をいただけたらと
願っております。

自然の摂理と
「おかやま自然栽培」

“自然がおのずと作りだす養分”があることは、山の大きな樹木や、野に生息する植物たちの成長がなによりの証です。

光、水、空気、そして土のなかの微生物たちのはたらきによって稲の“肥料となる養分”は、田んぼでおのずと作られていきます。
もともと自然界に備わっているこの仕組みを最大限に活かすことで稲がもつ力を存分に発揮できるように人は環境を整え、よく観察し、さまざまな工夫をします。

生態系の多様性とその関係性を何よりも大切にし、土の中の目には見えない微生物たちの世界に重きをおく。それが「おかやま自然栽培」です。

「おかやま自然栽培」は自然の生態系を復活させ育んでいく栽培。
拡がれば拡がるほどに地球環境をまもり蘇らせる栽培方法といえます。

NPO法人岡山県木村式自然栽培実行委員会から
NPO法人岡山県自然栽培実行委員会へ

始まりは、世界で初めて肥料・農薬・除草剤を使うことなくりんごの「自然栽培」に成功した、“奇跡のりんご”で知られる木村秋則さんとの出会いでした。
感銘を受けた仲間たちとともに2010年にNPO法人を設立し、木村さんに栽培方法を直接ご指導いただいて生産農家の皆さまとお米を作り続けてきました。

そして現在、「自然栽培」に賛同してくださる皆さまからの大きな支援を胸に智恵を出しあい工夫と研究を重ねています。
みんなで情報を共有しながら、稲や土が本来持っている力を最大限に発揮してもらえるよう、岡山県の気候風土にあった「おかやま自然栽培」の歩みをさらに進めているところです。

NPOの法人名が変わり、認定ほ場の看板も変更しました。

稀少な品種 “朝日”の特徴、
「自然栽培」とのマッチング

朝日Asahi

  • 一度も人工交配していない稀少な品種
  • ササニシキやコシヒカリのご先祖
  • あっさりとしたうるち米系
  • 上品でほのかな甘み
  • 美しい艶

知る人ぞ知る美味しさで名高い“朝日”
昔から味のよいお米の代表格として「西の旭、東の亀の尾」と言われていました。“朝日”は、この“旭”を元に岡山県農業試験場が純系淘汰を行って確立した、全国で唯一残る旭系品種。人工交配していない貴重な品種です。現在の美味しいお米の大部分は、この2つから品種改良されています。

「自然栽培」と“朝日”はとてもよいマッチング!
“朝日”は、背丈が伸びで倒伏しやすく米粒が大きいため落穂(おちぼ)しやすい品種。栽培に手間暇がかかるため、農業の効率化・機械化が進むにつれて生産者が激減していました。
「おかやま自然栽培」で育てると稲はしっかりと根を張って株も大きくなり、力強く育っていきます。

「おかやま自然栽培」の
田んぼへようこそ!

豊かな生態系の復活が
恵みをもたらす

多種多様な生き物たちがみな役割をもち複雑に絡み合いながら存在している。それが本来あるべき自然の姿です。
「おかやま自然栽培」の田んぼでは地中にも地上にも無数の命が集まっています。互いに牽制・活用しあって共存しているので農薬に頼らない栽培ができるのです。

“肥料(窒素)”は田んぼで
おのずと見事に作られる

自然栽培の田んぼでは、光・水・空気そして土中の微生物たちの働きによって肥料となる “窒素”が生み出されています。
稲に必要な養分が過不足なく作られるため「メタボ」にならず害となる虫がつきにくい。
土の中の微生物たちを大切にすること、それが「おかやま自然栽培」の極意です。

自然の植物の成長は
みんな根の充実が先!

瀬戸内の温暖な気候で育つ“朝日”。
5月から苗床で育てた苗を、6月に田植え。田んぼで作られる栄養は“過分ではない”ため稲は遠くにある養分を取ろうとまずは根をグングン伸ばしていきます。9月に入ると急に背丈が伸び稲穂が出て10月には豊かな実りを結ぶのです。

稲に寄り添い手助けをする
自然を知る栽培方法

「おかやま自然栽培」では、稲が持つ力を最大限に発揮できるよう、育苗、除草の仕方やタイミング、回数など自然をよく観察してたくさんの工夫をします。
土を乾かす・浅く耕すことなどで目には見えない土中の微生物の活性をうながして稲への養分(窒素)を増やしていきます。

水がめぐる田んぼ
豊かな土が、
海を豊かにする

山に植樹を続けて森の豊かな生態系を復活させその恵みを海へと届ける人たちがいます。
生態系にいだかれた田んぼもまた自然界の栄養を海に届ける役割を担っています。
山の水は川となり、水路や田んぼを経て再び川や、目に見えない地下水という川となって海にそそぎ、水蒸気となって大気へとのぼり雨や雪となって循環していく。
田んぼは、すべてにつながっています。

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