明治11年(1878年)創業。伝統の備中流酒造りの匠の技を磨き上げ「未来に伝える美酒づくり」を探求する。一度飲んだら忘れられない酒を造りたいという五代目蔵元杜氏でもある菊池東(とう)会長は、倉敷管弦楽団の常任指揮者。蔵の中には自身が厳選したモーツァルトの音楽がみちるなか、微生物たちも心地よく活動しています。
「自然栽培との出合いは、菊池東会長が髙橋啓一氏(NPO法人の理事長&木村ワールド社長)と長年の友人で、志に賛同したことから。会長はNPO設立以来、副理事長を務めています。自身が喘息で昔から健康な心身のためには無農薬の作物がよいと思っていたし、自然栽培の米で醸す酒はやはり美味しいはずだと思い「奇跡のお酒」を醸造。もろみの発酵などの難しさに四苦八苦させられたりするけれど、このお酒には雑味と感じられないアミノ酸の独特なうま味があります。食に関心のある方々からもすごく美味しいと言っていただき、今までになかった世界の広がりを感じています」(六代目社長・菊池大輔)